6月14日(日)全国の身近な川の一斉調査を、北川と前川で実施しました。例年、6月の第1日曜日に実施していましたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止対策の影響から、公民館が使えるようになった第2日曜日に実施しました。曇天の中、北川かっぱの会の会員8名で、密度の濃い調査を実施しました。前半は、2グループに分かれて北川と前川のそれぞれ3地点での水の採取と流速やゴミなどの調査を実施し、後半は公民館で透視度や電気伝導度、パックテストなどを実施しました。
調査結果の概要は以下のとおりです。
北川のCOD濃度の推移 →
ダウンロード - 20200614suisitutyousa20kitagawa.pdf
前川のCOD濃度の推移 →
ダウンロード - 20200614suisitutyousa20maekawa.pdf
北川と前川の流程の変化 →
ダウンロード - 20200614suisitutyousa20ryuuteihennka.pdf
以下、コメントを記載します。
・COD(水に含まれる有機物の量を示し、値が大きいほど水が汚れていることを示します。CODが1mg/l以下でイワナが棲息することができ、1~2㎎/lで雨水と同じくらい、3㎎/l以下でアユが棲息することができますが、2㎎/l以上~5㎎/l未満はやや汚れた水であると言われています) →今年は前日の雨の影響もあってか水量が多く、COD濃度は0~2で例年と比較し低い値でした。なお、新河岸川水系では昨年、10㎎/lを超える地点が散見されています。
・透視度 →前日の雨の影響もあり、全地点で130cm以上と、例年になく高い値でした。
・pH(中性=7、酸性≦7、アルカリ性≧7を示す) →例年同様、全地点で7.5~8でした。なお、新河岸川水系では昨年、7.2~7.8前後を示す地点がほとんどでした。
・電気伝導度(EC;水に溶けている成分(イオン)の総量を示す。値が大きいほど水が汚れている) →全地点で200未満で、例年と同様な傾向でした。なお、新河岸川水系では昨年、700を超える地点も散見されています。
・NO2-N(亜硝酸態窒素;川に流れ込む有機物(肥料など)の多さを反映する傾向がある) →例年同様、全地点で0.005~0.01でした。
・NH4-N(アンモニウム態窒素;下水、屎尿、工場排水などに由来し、これらの排水などの流入する汚れた水は高い値を示す。河川の上流水や湧水では0.05mg/l程度の値を、雨水で0.1~0.4mg/l程度を示す) →例年同様、すべての地点で0.2でした。
・水量 →測定誤差が大きいため、あくまでも参考値であると考えています。
参考までに、新河岸川水系水環境連絡会(主催者)への報告内容を掲載します →
ダウンロード - 20200614suisitutyousa20houkokusyosiki.pdf
参加していただいた皆様方、お疲れ様でした。(6月19日)
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