12/23かっぱウォークを開催しました
晴天で暖かかった12月23日(祝)の午後、かっぱウォークで早稲田大学所沢キャンパス~西武球場駅までの約6kmを歩きました。今回は、早稲田大学周辺の湿地や雑木林が保全されてきた経緯や現状、トトロの森の状況などについて探りました。参加者数は4名と少なかったのですが、中身の濃いウォークとなりました(写真は北出さん撮影)。
早稲田大学のバス停を降り、まず、大学キャンパスに隣接するトトロの森20号地、21号地、ふれあい湿地、和光の森(県トラスト1号地)などを訪ねました。トトロの森20号地、21号地や和光の森(写真)は下草刈りなどよく手入れされた状態で、ボランティアをはじめ、関係者の方々の努力に感激しました。また、ふれあい湿地は下流側が大学のグラウンドとなっているものの、季節によっては、木道から水辺の昆虫や両生類、鳥類、水生植物などを観察することができるすばらしい環境であると思われました(2番目の写真;現在、埼玉県いきものふれあいの里が管理)。
1980年代、早稲田大学の進出計画を契機として、狭山丘陵の多くの市民団体が結集して進出反対運動を起こしました。当時、環境影響評価法や県条例は制定されていませんでしたが、早稲田大学が独自に環境影響評価書を作成しました。これに対して、市民団体側も独自に生物や遺跡の調査を行い市民団体としての環境影響評価書を作成し、公開の場で議論を行った結果、かなりの部分、市民団体の言い分を取り入れたキャンパス計画となった経緯があります。結果として、グラウンドの造成などに伴い、多くの雑木林や谷戸が失われることとなりましたが、その後の県やトトロ財団の努力もあり、キャンパス周辺部の雑木林や谷戸が保全されてきました。
藤森稲荷神社近くの「北野の谷戸(3番目の写真)」では、市民グループ(北野の谷戸の芽会)が水田の復元に取り組み(4番目の写真)、水田の周辺の雑木林はトトロの森となっていました。
堀口天満天神社近くでは、埼玉県緑のトラスト2号地(5番目の写真)やトトロの森1号地(6番目の写真)、トトロの森3号地などを訪れました。
アニメ「となりのトトロ」の大ヒットが1988年、トトロののふるさと基金委員会(現トトロのふるさと基金)の設立が1990年、トトロの森1号地の取得が1991年と、今から25年以上も前の話となっていますが、トトロの森は狭山丘陵全体で40号地まで取得され、緑の保全に向けたナショナルトラスト運動がしっかりと根付き、次世代に自然の遺産をしっかりと残していく流れを感じることができました。
ウォークの最後に、西武球場駅近くを流れる、柳瀬川の最上流部(7番目の写真)、と周辺の水田(8番目の写真)を訪れました。柳瀬川最上流部は我が北川と比較し、自然護岸の続く河川となっており、また周囲には多くの水田が残っており、川で遊ぶには楽しそうなところであると思われました。このような景色が何とか残ってほしいと切に思いました。
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