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2016年12月

2016年を振り返って

 今年も残すところあとわずか。今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。北川かっぱの会にとっても、今年は様々なことがありました。以下、今年の重大ニュースを振り返ってみました。

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 土木学会・市民普請大賞で準グランプリを獲得! →21年もの長きにわたり、行政をリードしながら市民協働方式で地域の自然を保全してきたこと、全国に先駆け「サラリーマン調査方式」により魚道設置の効果検証を行ったことなどが評価されました(関連記事11月23日、27日付ブログ)。

 北川・八国山・北山公園「いきものマップ」を発刊! →北川かっぱの会創設20周年を記念し、会の総力を挙げて編集、発行しました。「いきものマップ」は5月20日付の読売新聞多摩版でも紹介されました(関連記事4月14日、5月20日付ブログ)。20160413_160151

 八国山で多様な生物が生息する公園づくりがはじまる →昨年度、都の事業で八国山の保全や利用計画案を検討してきましたが、その内容が固まり、この12月~来年3月頃に工事が実施されことになりました。具体的には、二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなどの内容kとなっています。生物多様性を評価していくための保全種(絶滅危惧種等)や指標種(生物多様性を評価していくための指標となる種)を定め、今後、モニタリングを行っていくことになります(関連記事2月28日、7月24日、10月23日付ブログ)。

D2x_0096 狭山公園・宅部池で「かいぼり」を実施 →北川源流部の宅部池で「かいぼり」が行われ、北川かっぱの会をはじめ多くの市民団体が参加して外来生物の駆除と在来種の救出を行いました(関連記事1月17日、18日、20日、22日付ブログ)。

 北山公園・菖蒲田の水抜きでカエルの繁殖に甚大な影響か →希少種トウキョウダルマガエルの繁殖には、産卵からオタマジャクシの時期まで、水田のような水環境が存在することが必要です。北山公園では、これまでトウキョウダルマガエルなどの希少種が繁殖することのできる菖蒲田の水環境が維持されてきました。ところが、今年は6月の「菖蒲まつり」が終了後、トウキョウダルマガエルの繁殖の時期であるのにもかかわらず、早々に多くの面積の菖蒲田の水が抜かれました。水が抜かれた原因は、東屋に近い菖蒲田の内、一番東側の1枚について菖蒲の株分け(来年以降の花付きをよくするための株分け)を行うために水が抜かれたとのことです。この件については、現在、市役所との情報共有化や改善策について協議中です(関連記事9月28日付ブログ)。

20160730_110107 盛況だった北山わんぱく夏まつり →天気に恵まれ参加者も多かったのですが、今年の夏まつりでは、実行委員会で議論した結果、「北山わんぱく夏まつり宣言」を打ち出し、またカヌー遊びの乗船年齢制限(小学生以上)や北川ウォークの保護者同伴(幼児)などを実施しました(関連記事8月2日、6日、8日、9日付ブログなど)。

 外来生物の捕獲作業で、多くのウシガエルを捕獲 →4年目に入った外来生物の捕獲作業ですが、今年はウシガエル成体43、ウシガエル幼生192、アカミミガメ2などの捕獲を行いました。

今年の捕獲結果(wordファイル) →「20161203.docx」をダウンロード

(関連記事10月19日、12月7日付ブログ他)

 北川クリーンアップで捨てられた賽銭箱を発見! →10月16日に開催された秋の北川クリーンアップで善行橋のたもとに賽銭箱が捨てられていました。いったい誰がここまで運び、捨てたのでしょうか(関連記事10月16日付ブログ)。2016101611250000

 土曜講座で多くの子どもたちの環境学習を支援 →今年も魚とり、虫とり、ヤゴの救出、ホタル観察、野鳥観察などを通じて、多くの子どもたちの遊び、学習を支援しました(関連記事;5月、6月、7月、9月、11月のブログに多数の記事を掲載)。

 今年も多くのボランティアの支援をいただきました →北山わんぱく夏まつりをはじめ、北川クリーンアップ、土曜講座、外来生物駆除、……それぞれの活動は今年も多くのボランティアの支えにより、より充実した内容となりました。来年は、さらにボランティアの裾野を広げていくべく計画を立て実践してきたいと思います。

以上、いかがだったでしょうか。 今年1年間のご支援に深く感謝させていただきます。皆さん、どうかよい年をお迎えください。(12月28日)

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12/23かっぱウォークを開催しました

 晴天で暖かかった12月23日(祝)の午後、かっぱウォークで早稲田大学所沢キャンパス~西武球場駅までの約6kmを歩きました。今回は、早稲田大学周辺の湿地や雑木林が保全されてきた経緯や現状、トトロの森の状況などについて探りました。参加者数は4名と少なかったのですが、中身の濃いウォークとなりました(写真は北出さん撮影)。

Dsc_2747 早稲田大学のバス停を降り、まず、大学キャンパスに隣接するトトロの森20号地、21号地、ふれあい湿地、和光の森(県トラスト1号地)などを訪ねました。トトロの森20号地、21号地や和光の森(写真)は下草刈りなどよく手入れされた状態で、ボランティアをはじめ、関係者の方々の努力に感激しました。また、ふれあい湿地は下流側が大学のグラウンドとなっているものの、季節によっては、木道から水辺の昆虫や両生類、鳥類、水生植物などを観察することができるすばらしい環境であると思われました(2番目の写真;現在、埼玉県いきものふれあいの里が管理)。Dsc_2731_2


1980年代、早稲田大学の進出計画を契機として、狭山丘陵の多くの市民団体が結集して進出反対運動を起こしました。当時、環境影響評価法や県条例は制定されていませんでしたが、早稲田大学が独自に環境影響評価書を作成しました。これに対して、市民団体側も独自に生物や遺跡の調査を行い市民団体としての環境影響評価書を作成し、公開の場で議論を行った結果、かなりのDsc_2767部分、市民団体の言い分を取り入れたキャンパス計画となった経緯があります。結果として、グラウンドの造成などに伴い、多くの雑木林や谷戸が失われることとなりましたが、その後の県やトトロ財団の努力もあり、キャンパス周辺部の雑木林や谷戸が保全されてきました。

 藤森稲荷神社近くの「北野の谷戸(3番目の写真)」では、市民グループ(北野の谷戸の芽会)が水田の復元に取り組み(4番目の写真)、水田の周辺の雑木林はトトロの森となっていました。Dsc_2770


 堀口天満天神社近くでは、埼玉県緑のトラスト2号地(5番目の写真)やトトロの森1号地(6番目の写真)、トトロの森3号地などを訪れました。Dsc_2798


アニメ「となりのトトロ」の大ヒットが1988年、トトロののふるさと基金委員会(現トトロのふるさと基金)の設立が1990年、トトロの森1号地の取得が1991年と、今から25年以上も前の話となっていますが、トトロの森は狭山丘陵全体で40号地まで取得され、緑の保全に向けたナショナルトラスト運動がしっかりと根付き、次世代に自然の遺産をしっかりと残していく流れを感じることができました。Dsc_2790

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 ウォークの最後に、西武球場駅近くを流れる、柳瀬川の最上流部(7番目の写真)、と周辺の水田(8番目の写真)を訪れました。柳瀬川最上流部は我が北川と比較し、自然護岸の続く河川となっており、また周囲には多くの水田が残っており、川で遊ぶには楽しそうなところであると思われました。このような景色が何とか残ってほしいと切に思いました。

 ウォーク終了後は、所沢で打上げとなりました。(12月24日)Dsc_2810

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12/23かっぱウォークを開催します

早稲田大学所沢キャンパスから西武球場周辺のトトロの森や砂川堀源流を訪ねる約6kmのウォークです。緑や湿地が保全されてきた経緯や現在の自然の状況について探ります。
●日時;12/23(祝)
●日程;12:20東村山駅改札口集合、→12:40小手指駅 →13:00早大(トトロの森と砂川堀源流を訪ねる)→16:00過ぎ/西武球場前駅 →所沢(ウォーク終了後、有志で忘年会を開催します)
●その他;交通費約550円、雨天中止

(12月18日)

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1/28井の頭池・かいぼり報告会

 東京・武蔵野台地にある井の頭池では、昨年末から今年初めにかけ、2回目の「かいぼり」が行われました。北川かっぱの会からも有志がこの「かいぼり」に参加しましたが、この「かいぼり」によって、さまざまな在来種が回復しつつあります。「かいぼり」後のモニタリング結果から「かいぼり」の成果を確認し、これからの自然再生について考えるための報告会が下記により開催されます。

2017年1月28日(土)
開演 13:30-16:30(開場 13:00)
申込先着順(350名)、参加無料
三鷹市公会堂(三鷹市役所となり)

詳細はこち →

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/12/12/04.html

(12月16日)

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かっぱ通信115号を発行しました

20161211_165552 12月11日(日)、5人でかっぱ通信115号の印刷、発送作業を行いました。今回は、土木学会市民普請大賞で準グランプリ獲得の記事の他、今年の外来生物捕獲結果や定例川そうじで集めたゴミ調査結果、八国山緑地の生物多様性に基づいた公園づくりなどの記事が掲載されています。会員の皆様には、今週、お手元に届くと思われます。「かっぱ通信115号」は東村山市内の公民館や八国山たいけんの里などでも入手することができます。(12月11日)

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今年の外来生物の捕獲活動を終了

2016120309110000 12月3日(土)、北山公園しょうちゃん池に設置してある「日光浴ワナ」の回収を行いました。今回は日光浴ワナの底にいた冬眠中?のウシガエル(成体)1を捕獲しました(写真上)。これで、今年のウシガエル成体の捕獲数は43となりました。

この4年間の捕獲状況は(wordファイル) →「20161203.docx」をダウンロード

しょうちゃん池には日光浴ワナがなくなり、元の姿に戻りました(写真下)。来年は3月より再度、日光浴ワナの仕掛けをはじめる予定です。引き続き、皆様方のご支援をお願いします。(12月7日)20161203_102952



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「北山公園・八国山見どころマップ」冬編の掲示をはじめました

20161203_10373712月3日(土)、北山公園に設置の「水と緑の掲示板」の「北山公園・八国山見どころマップ」について、秋編から冬編に衣替えしました。編集は先月6日に「八国山たいけんの里自然部会」と「北川かっぱの会」の有志3名が合同で行いました。編集にご協力いただいた皆様方、ありがとうございました。(12月4日)

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