八国山緑地で多様な生物が生息する公園づくり
八国山緑地では、今年度から「多様な生物が生息する都市公園づくり事業」が始まっています(東京都の事業)。この事業では、八国山の自然環境調査や市役所、市民団体等が参加する検討会を経て、八国山の保全や利用計画案を検討していますが、2月23日にその第3回検討会が開催されました。当日は第2回検討会での意見等を踏まえた保全や利用に関するゾーニング案(二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備していく。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなど)の確認を行い、
指標種案についての意見交換を行いました。指標種については、ヒメジオンなどの外来種や温暖化に伴う南方系の種(クロコノマチョウなど)を指標種にしていくことの是非などについて意見交換を行いました。また、保全計画については、環境を復元していくための移入種の導入(例;北山公園にいるトウキョウダルマガエルを八国山の湿地に移入するなど)についても論点となりました。
整備計画(自然地、施設)では、自然を復元していくために二つ池(下池)の浚渫や園路排水の下池への接続、外来種放流禁止の注意看板の設置などが目を引きました。
→「20160223-7.PDF」をダウンロード、「20160223-8.PDF」をダウンロード
普及啓発については、指定管理者(西武・狭山丘陵パートナーズ)と市民団体の協働などについて意見交換を行いました。
この検討会については、これまでの3回の検討会での議論を踏まえ、年度内に八国山の保全計画や整備計画が決定される方向と思われます(なお、実際の伐採や下草狩り等の保全作業や整備等の事業は2016年度からスタート予定)。北川かっぱの会としては、当会の活動目的ともなっている「北川の清流復活と緑の保全」に極めて重大な影響のある検討会であると思われることから、今後も事業の推移について見守っていきたいと考えています(関連記事;12月6日付ブログも参照)。(2月28日)
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