北山公園で生物多様性保全の検討はじまる
2月6日(土)、北山公園整備計画等意見交換会(いわゆる「川端会議」;東村山市主催)が開催されました。市や市民団体、市民、関係団体など総勢約20名の参加者で北山公園の環境保全策を中心に意見交換を行いました。
今回、最も目を引いたのが、北山公園の生物多様性保全の検討の方向性が示されたことです。今年度、市からの委託事業として、NPO birthにより公園内の生物調査(希少種や外来種を中心として調査中)と水環境の調査が実施されています。その調査結果(中間報告)では、北山公園内に希少種として植物で6種、動物で12種が確認されている一方、注目すべき外来種として植物8種(アマゾントチカガミやオオブタクサなど)、動物6種(ウシガエルやアライグマ、ヒメダカなど)が確認されています。また、土壌水分調査では、水田の土壌がやわらかい一方、畦や菖蒲田では固いことがわかり、カエルの冬眠場所として、現状では水田周辺のみが適している状況もわかってきました。これらの調査結果を踏まえ、H28年度に目標種(北山公園に現在生息・生育している種、あるいはかつて生息・生育していた種の中で、保全や再生が可能と考えられる種。北山公園の環境を保全していく上でシンボルとなる種)を定め、環境保全策を進めていく案が示されました。当面は目標種の設定をしていくための意見交換を行っていくことになると思われますが、鳥類や両生類、魚類、昆虫類、植物などの別に、どのような目標種が適切なのか、北川かっぱの会の中でも検討を進めたいと考えます。なお、指標種が決まれば、公園内のゾーニングの再検討、指標種を保全、再生していくための方法、菖蒲田や水田の管理方法などの検討を順次行い、実践していく方向と思われます。
当日は、北山公園の生物多様性保全の検討の方向性に関係して、市民参加の方法についても併せて検討していきたいこと、このようなすばらしい検討内容を市民に積極的にPRしていきたいこと、検討にあたっては八国山の保全策と連携していきたいこと、先進地の見学会を実施していきたいこと、しょうちゃん池奥の保護エリアについて希少種を保護していくための環境としていきたいこと等、多くの意見が出され、かなり盛り上がりのある意見交換会となりました(2月10日)
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