八国山で多様な生物が生息する公園づくりを検討中
八国山緑地では、今年度から「多様な生物が生息する都市公園づくり事業」が始まっています(東京都の事業)。この事業では、八国山の自然環境調査や市役所、市民団体等が参加する検討会を経て、八国山の保全や利用計画案を検討していますが、11月20日にその第2回検討会が開催されました。当日は保全や利用に関するゾーニング案(二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備していく。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなど)が示されました。
あくまで案ですが →「4-1.PDF」をダウンロード
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また、八国山の生物多様性を評価するための保全種(絶滅危惧種等)や指標種(生物多様性を評価していくための指標となる種)について原案が示されました。
あくまで案ですが →「3-2.PDF」をダウンロード
意見交換の場では様々な角度から意見が出され、活発な議論が繰り広げられました。主な意見は下記のとおり。
・所沢市側との協力体制が必要
・北山公園との生物の行き来も重要
・外来生物もマイナスとしての指標種としたらどうか、他
今後、2月に開催予定の第3回検討会の場で、保全や利用計画案がまとめられていくことになります(なお、実際の伐採や下草狩り等の保全作業や整備等の事業は2016年度からスタート予定)。北川かっぱの会としては、当会の活動目的ともなっている「北川の清流復活と緑の保全」に極めて重大な影響のある検討会であると思われることから、最後まで積極的に関与していきたいと考えています。(12月6日)
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コメント
外来生物の捕獲もさることながら、知らずに買った(飼った) 生物の命の尊さも教えて頂きたいと切望します。育てられなくなって捨てることは命の軽視だという事。命を軽く扱うなという事を生物を通して示唆する事は一番の学習だと思います。外来種を凍結や埋めたり殺傷するのでは無く、棲み分けをする事の方が排他的な価値観から新たな状況を作り出すと素人ながら思うものです。
投稿: | 2015年12月25日 (金) 09時07分