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2015年12月

2015年の重大ニュース

 今年も残すところあとわずか。今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。北川かっぱの会にとっても、今年は様々なことがありました。

 北川かっぱの会は、今年の5月、創設20周年を迎えました。活動の目的である「北山公園一帯の緑の保全とその前を流れる北川の清流復活」に向け、今年もブレることなく活動してきたと思います。以下、今年の重大ニュースを振り返ってみました。

 北山公園で野生生物調査、水量調査はじまる →北山公園で懸案となっている希少種の保全や水量確保などの問題に対応していくため、市の委託事業としての調査がはじまり、実施中です。2016年は、その成果をたたき台として、公園の将来像について議論していくことになりそうです。

 八国山で多様な生物が生息する公園づくりの検討がはじまる →都の事業で八国山の保全や利用計画案を検討しています。現在、ゾーニング案(二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備していく。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなど)や生物多様性を評価していくための保全種(絶滅危惧種等)や指標種(生物多様性を評価していくための指標となる種)について検討を行っているところです。2016年3月までに保全や利用計画案がまとまり、4月以降は伐採事業や整備事業がスタートする予定です。

 アカミミガメの捕獲方法を変更・ウシガエルが大繁殖 →一昨年春からスタートした北山公園「しょうちゃん池」のアカミミガメ駆除。今年はこれまでの駆除の効果が現れ、生息密度が下がり、捕獲方法を「日光浴ワナ」を主体としたものに変更しました。一方、ウシガエルが大繁殖し、本格的な捕獲活動を開始しました。夏には「ウシガエル捕獲大作戦」を実施し、一定の成果はあったものの、2016年は戦略的に捕獲活動を行っていく必要があると思われます。なお、これまでの3年間の捕獲状況について、9月26日に開催された「アカミミガメ防除講習会(生態工房、西武・武蔵野パートナーズ主催)」の場で発表しました。2015071816330000

 「かいぼり」が各地で実施される →今年は、「かいぼり」が広がった年でした。都内だけでも10月に「新江戸川公園(文京区)」、11月に「薬師池公園(町田市)」、「井の頭池(弁天池・武蔵野市)、」12月に「武蔵国分寺公園(国分寺市)」で実施されました。2016年1月には「狭山公園・宅部池(東村山市)」で実施となります。

 北川ルールが形となる →北川かっぱの会が提案し、3年ほど前から議論してきた「北川ルール(北川の在来生物や環境を守っていくために、外来生物やゴミなどの投棄の禁止や川掃除への参加などについてアピールするもの)」が形となり、4月末から北山公園内に立て看板が立てられました。北川本来の姿にしていくための第一歩であると考えています2015051615500000

 盛況だった北山わんぱく夏まつり →今年は20回目の夏まつりでした。天気に恵まれ参加者も多かったのですが、来場者(子ども)の低年齢化や、夏まつりを多くのボランティアが支えていることのアピール不足、ボランティア人材の不足など、2016年以降の開催については、抜本的な見直しも含め対応していく必要がありそうです。Dsc_1211

 笠取山ハイクやカヌーキャンプを実施 →創設20周年事業の一環として、6月に笠取山ハイク(多摩川や荒川の水源の山を探索)、8月にカヌーキャンプ(北川かっぱの会の原点とも言える形のキャンプ)を実施し、盛況の裡に終了することができました。D2x_0577

 今年も多くのボランティアの支援をいただきました →北山わんぱく夏まつりをはじめ、北川クリーンアップ、土曜講座、アカミミガメやウシガエル駆除、……それぞれの活動は今年も多くのボランティアの支えにより、より充実した内容となりました。来年は、さらにボランティアの裾野を広げていくべく計画を立て実践してきたいと思います。

以上、いかがだったでしょうか。 今年1年間のご支援に深く感謝させていただきます。皆さん、どうかよい年をお迎えください。(12月30日)

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狭山公園たっちゃん池の「かいぼり」について(その3・参加者募集)

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 狭山公園たっちゃん池(宅部池)の「かいぼり」が1月17日に予定されていますが、一緒に「かいぼり」を行う仲間を募集します。(写真上は12/26のたっちゃん池の状況;水位が通常より70cm程度下がり、汚泥の除去作業を行っている)。 →北川かっぱの会としての参加者募集です。生態工房や井の頭かいぼり隊としての参加とは別建てです。

・日時;1月17日(日)9:00狭山公園パークセンター集合、10:00~15:00頃にかいぼりを行います。16:00頃、解散予定。(小雨決行予定)

・想定される作業;魚の捕獲と運搬、捕獲した魚の同定や測定(魚は魚種ごとに全長の最大値と最小値のみ記録、個体数は十匹単位で記録を基本)、捕獲した魚の展示の解説など

・服装・持ち物;胴長の着用と手袋(丈夫なもの)、着替えの持参をお願いします。顔を含め、泥だらけになることを想定し、ゴーグルの着用を推奨。手網以外の網類があれば、持参していただけますと助かります。近くにコンビニや食堂がないため、昼食や飲物を持参。なお、狭山公園パークセンターの更衣室を利用することができます。

・参加を希望される方は個別にメール等でご相談ください(メルアド;CZT12221@nifty.ne.jp)→保険加入のため、氏名、住所、電話番号の情報が必要です。

・なお、見学も大歓迎です。捕獲した魚の展示と解説、当日の10:30~、11:30~、13:30~、14:30~レンジャーによるガイドウォークも予定しています。

かいぼりのチラシ →「20160117kaibori.pdf」をダウンロード

(以下、参考情報です)

20151226_132108 たっちゃん池(宅部池)は、かつて農業用のため池でした。昔、ため池の水を抜くために作られたと思われる水抜き用の栓(木製;写真中で、水際にある小さな突起物(写真の真ん中、階段の向こう側に確認することができる)を確認することができます(さらに深いところにあと2箇所、栓があるとのこと)。また、栓を抜いて排水した水を流す排水溝を堤体の下流側に確認することができます(写真下)。かいぼりの当日に、確認してみてください。(12月27日)20151226_132241

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かっぱウォークを開催しました

Dsc_0002 12月23日(祝)、かっぱウォーク(玉川上水+野火止用水ウォークの第2回目)を開催しました。時折、小雨が降る中、6名で約7kmのウォークを楽しみました(写真は北出さん撮影)。今回は、武蔵砂川駅からスタートし、まず玉川上水を囲むネットフェンスを横目で見ながら小平監視所まで歩きました。小平監視所のすぐ下流では、都の清流復活事業により、下水を再生した水(再生水)が玉川上水に放流されていました(解説によると、野火止用水にも放流されているとのことだが、放流の現場は確認することができない)。再生水は外見上はきれいな水でしたが、若干臭いが残っているのを感じました。Dsc_0020

 小平監視所からは野火止用水沿いを歩きましたが、以下のような点に気づきました。

①小魚の姿を確認することができたが、餌付けされているためかコイの姿をたくさん確認することができ、残念でした。

②一部の区間だが、野火止用水の両側に緑地(雑木林)が大きく広がっているところがあり、すばらしい景観が保持されていた一方、両側に緑地がない区間では、野火止用水の護岸部分に中低木が密集しているところもあり、これらの管理が課題になっていると思われるところも見受けられました。

③野火止用水の一部の区間では暗渠化されているところがあり、せっかくの水辺空間を活用することができていない点が残念でした(暗渠化した当時は、水質の悪化で悪臭が発生していたと思われるが…)。

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 ウォーク終了後は、久米川駅前で忘年会を開催し、かっぱの会の活動やかいぼりについて、熱い議論が繰り広げられました。(12月24日)

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武蔵国分寺公園・武蔵の池のかいぼりを支援しました

Imgp3083 12月13日(日)武蔵国分寺公園のイベント「武蔵の池 生きもの調べ&レスキュー大作戦!」=人工の池をかいぼりして在来生物を救うイベントを支援しました。当日は小雨もパラつくあいにくの天気だったこともあり、一般の参加者が8組16名、見学者が85名という状況でしたが、参加した子どもたちは非常に楽しんでいましたし、 見学者の方も興味深そうに見入っていました。北川かっぱの会からは北出さんが参加し、イベントの支援を行いました(なお、写真は北出さん撮影)。Imgp3107

 捕獲した生物は以下のとおりです。モツゴ:1000匹以上、タモロコ:500匹以上、メダカ(ミナミメダカ?):200匹以上、コイ:6匹 、ニゴイ:1匹 、ナマズ:1匹、ギンブナ:2匹 、キンギョ:1匹、シナヌマエビ:3匹 、オオヤマトンボ?ヤゴ:1匹 、シオカラトンボ?ヤゴ:1匹 、ヒメゲンゴロウ:1匹などでした。

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 1月17日(日)は、いよいよ狭山公園・宅部池のかいぼりです。皆様方の参加をお待ちしております。「20160117kaibori.pdf」をダウンロード

Imgp3126(12月20日)





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狭山公園たっちゃん池の「かいぼり」について(その2・かいぼりの意義)

20151212_104127 12月12日(土)、「かいぼり説明会(主催;西武・狭山丘陵パートナーズ)」がありました。説明会には20名以上の参加があり、主催者からの説明に耳を傾けました(写真上)。たっちゃん池(宅部池)では、汚泥(ヘドロ)の除去作業を行っているところで、約100㎥の汚泥を除去する予定とのことでした(写真下)。

 かいぼりの意義としては以下の4点が挙げられます。

① 汚泥(ヘドロ)の除去と、ゴミ(釣り針、釣り糸など)の除去を行い、きれいな池にしていくこと20151212_104116

② 在来生物に多大な影響を与えている外来生物等を除去していくこと →在来生物(トウヨシノボリやドジョウ、スッポン、テナガエビ、モクズガニ等の生息は確認されている)を守っていくために、オオクチバスやウシガエル、アカミミガメ等を除去していく。併せて在来生物に多大な影響を与えているコイやゲンゴロウブナも除去していく(11月の井の頭池のかいぼりでも除去)。

③ 水質を浄化させること →上記①、②の結果として水質が大幅によくなる

④ 水辺に水草を復活させること →池でオオアブノメやミズハコベの埋土種子が発見されていることから、昔あったコウホネやヒシなどとともに、昔のたっちゃん池の水辺の姿の復活を目指す

以上、かいぼりの意義はとても大きいものとなっています。北川かっぱの会では、他の環境団体とともに、今回のかいぼりを全面的に支援していく予定です。なお、かいぼりの作業は危険が伴うため、「かいぼり」経験者を中心として作業を行っていく予定ですが、参加を希望する場合には、事前にお知らせください。

かいぼりのチラシ→「20160117kaibori.pdf」をダウンロード

(12月16日)

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かっぱ通信110号を発行しました

20151213_172038  12月13日(日)、かっぱ通信110号の印刷、発送作業を6名で行いました。今回は、10月~11月に開催の北川クリーンアップや外来生物慰霊祭、富士見・南台小土曜講座、かっぱウォークなどの記事を掲載するとともに、来年1月17日実施の狭山公園・宅部池のかいぼり関係の記事などを掲載しています。会員の皆様には、今週、お手元に届くと思われます。「かっぱ通信110号」は東村山市内の公民館や八国山たいけんの里などでも入手することができます。(12月13日)

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2月中旬までの活動予定

2月中旬までの活動予定を掲載します。1月17日(日)のかいぼりのため、今後、活動予定が追加となる可能性があります。また、1月下旬以降についても、今後、新たな活動予定が追加となる可能性があります。最新情報は、「かっぱブログ」で入手してください。

12月12日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

12月12日(土)10:30~11:30 狭山公園宅部池かいぼり説明会(狭山公園パークセンター主催) →1月17日(日)10:00~15:00に予定されている「かいぼり」の説明会です(事前申込みが必要)

12月13日(日)武蔵国分寺公園の「かいぼり」に有志で参加します

12月13日(日)13:30~15:00頃 かっぱ通信110号の印刷・発送作業(廻田公民館)

12月23日(祝)かっぱウォーク(新企画・玉川上水+野火止用水ウォーク)の第2回、約8kmのウォークです(予備日を2月11日(祝)とし、雨天の場合は順延) →東村山駅改札口12:40集合→小川経由→武蔵砂川駅13:05→玉川上水→小平監視所→薬用植物園(中休止)→九道の辻→久米川駅16:00頃
交通費;往復350円程度。ウォーク終了後、有志で忘年会の開催を予定しています。

12月30日(水)14:00~16:00 31日(木)11:00~12:30「北川・八国山・北山公園いきものマップ」編集委員会(東村山駅前サンパルネ3階の飲食コーナー)

1月9日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

1月9日(土)14:00~15:00 狭山公園宅部池のかいぼり事前打合せ(狭山公園パークセンター) ←12月13日加筆

1月17日(日)10:00~15:00 狭山公園宅部池のかいぼり →かいぼりに参加を希望される方は個別にご連絡ください。

「20160117yakebeikekaibori.pdf」をダウンロード

1月23日(土)~24日(日) 井の頭池のかいぼりに有志で参加予定

1月30日(土) 10:30~14:30頃 富士見・南台小土曜講座(野鳥観察) 八国山と北山公園;雨天中止

1月30日(土)23日(土)17:00~19:00 定例会 → 2016年の活動方針、4月頃までの活動の詳細について話し合います(茫々亭)。終了後、新年会を開催予定です。

2月 6日(土)10:00~12:00 川端会議(ふるさと歴史館) →北山公園周辺の環境整備について、市、市民、市民団体の話合いの場。誰でも参加可能です。

2月13日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

皆様の参加をお待ちしております(12月9日;12月13日一部加筆、12月25日一部修正

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八国山で多様な生物が生息する公園づくりを検討中

  八国山緑地では、今年度から「多様な生物が生息する都市公園づくり事業」が始まっています(東京都の事業)。この事業では、八国山の自然環境調査や市役所、市民団体等が参加する検討会を経て、八国山の保全や利用計画案を検討していますが、11月20日にその第2回検討会が開催されました。当日は保全や利用に関するゾーニング案(二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備していく。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなど)が示されました。

あくまで案ですが →「4-1.PDF」をダウンロード

「6.PDF」をダウンロード

 また、八国山の生物多様性を評価するための保全種(絶滅危惧種等)や指標種(生物多様性を評価していくための指標となる種)について原案が示されました。

あくまで案ですが →「3-2.PDF」をダウンロード

 意見交換の場では様々な角度から意見が出され、活発な議論が繰り広げられました。主な意見は下記のとおり。

・所沢市側との協力体制が必要

・北山公園との生物の行き来も重要

・外来生物もマイナスとしての指標種としたらどうか、他

 今後、2月に開催予定の第3回検討会の場で、保全や利用計画案がまとめられていくことになります(なお、実際の伐採や下草狩り等の保全作業や整備等の事業は2016年度からスタート予定)。北川かっぱの会としては、当会の活動目的ともなっている「北川の清流復活と緑の保全」に極めて重大な影響のある検討会であると思われることから、最後まで積極的に関与していきたいと考えています。(12月6日)

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かっぱウォークを開催しました

Dsc_0056 11月28日(土)、かっぱウォークを開催しました(写真は北出さん撮影)。今回は玉川上水+野火止用水ウォークの第1回目で、多摩川の羽村堰~武蔵砂川駅間の約11kmを歩きました。羽村堰では、ハーフコーン魚道の考案者である君塚さんに魚道の解説していただきましたが、魚の生態を考えながら試行錯誤の上で完成させた魚道であること、今では全国に広まった優れた魚道であることなど、とても興味深い内容のお話をおうかがいすることができました。また、田村酒造では新酒の試飲も楽しむことができました。玉川上水は上水であるがために、どこもネットフェンスで囲まれた状態で、親しみにくさを感じましたが、今では地域にとって貴重な緑と水辺になっているとも感じました。Dsc_0120


 次回のウォークは武蔵砂川駅から久米川駅間の約8kmについて、12月23日(祝)に開催予定です。詳細については、近く発表予定(かっぱ通信110号でも発表予定)です。皆様方の参加をお待ちしております。(12月2日)Dsc_0111


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