2015年の重大ニュース
今年も残すところあとわずか。今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。北川かっぱの会にとっても、今年は様々なことがありました。
北川かっぱの会は、今年の5月、創設20周年を迎えました。活動の目的である「北山公園一帯の緑の保全とその前を流れる北川の清流復活」に向け、今年もブレることなく活動してきたと思います。以下、今年の重大ニュースを振り返ってみました。
北山公園で野生生物調査、水量調査はじまる →北山公園で懸案となっている希少種の保全や水量確保などの問題に対応していくため、市の委託事業としての調査がはじまり、実施中です。2016年は、その成果をたたき台として、公園の将来像について議論していくことになりそうです。
八国山で多様な生物が生息する公園づくりの検討がはじまる →都の事業で八国山の保全や利用計画案を検討しています。現在、ゾーニング案(二つ池周辺を重点地区にして水辺の保全や萌芽更新による雑木林の保全を図り、併せて里山体験林を整備していく。その他の区域についても常緑樹の伐採や下草の管理等で雑木林の保全を図っていく樹林ゾーンと、原っぱを中心とした草地ゾーンとしていくなど)や生物多様性を評価していくための保全種(絶滅危惧種等)や指標種(生物多様性を評価していくための指標となる種)について検討を行っているところです。2016年3月までに保全や利用計画案がまとまり、4月以降は伐採事業や整備事業がスタートする予定です。
アカミミガメの捕獲方法を変更・ウシガエルが大繁殖 →一昨年春からスタートした北山公園「しょうちゃん池」のアカミミガメ駆除。今年はこれまでの駆除の効果が現れ、生息密度が下がり、捕獲方法を「日光浴ワナ」を主体としたものに変更しました。一方、ウシガエルが大繁殖し、本格的な捕獲活動を開始しました。夏には「ウシガエル捕獲大作戦」を実施し、一定の成果はあったものの、2016年は戦略的に捕獲活動を行っていく必要があると思われます。なお、これまでの3年間の捕獲状況について、9月26日に開催された「アカミミガメ防除講習会(生態工房、西武・武蔵野パートナーズ主催)」の場で発表しました。
「かいぼり」が各地で実施される →今年は、「かいぼり」が広がった年でした。都内だけでも10月に「新江戸川公園(文京区)」、11月に「薬師池公園(町田市)」、「井の頭池(弁天池・武蔵野市)、」12月に「武蔵国分寺公園(国分寺市)」で実施されました。2016年1月には「狭山公園・宅部池(東村山市)」で実施となります。
北川ルールが形となる →北川かっぱの会が提案し、3年ほど前から議論してきた「北川ルール(北川の在来生物や環境を守っていくために、外来生物やゴミなどの投棄の禁止や川掃除への参加などについてアピールするもの)」が形となり、4月末から北山公園内に立て看板が立てられました。北川本来の姿にしていくための第一歩であると考えています
盛況だった北山わんぱく夏まつり →今年は20回目の夏まつりでした。天気に恵まれ参加者も多かったのですが、来場者(子ども)の低年齢化や、夏まつりを多くのボランティアが支えていることのアピール不足、ボランティア人材の不足など、2016年以降の開催については、抜本的な見直しも含め対応していく必要がありそうです。
笠取山ハイクやカヌーキャンプを実施 →創設20周年事業の一環として、6月に笠取山ハイク(多摩川や荒川の水源の山を探索)、8月にカヌーキャンプ(北川かっぱの会の原点とも言える形のキャンプ)を実施し、盛況の裡に終了することができました。
今年も多くのボランティアの支援をいただきました →北山わんぱく夏まつりをはじめ、北川クリーンアップ、土曜講座、アカミミガメやウシガエル駆除、……それぞれの活動は今年も多くのボランティアの支えにより、より充実した内容となりました。来年は、さらにボランティアの裾野を広げていくべく計画を立て実践してきたいと思います。
以上、いかがだったでしょうか。 今年1年間のご支援に深く感謝させていただきます。皆さん、どうかよい年をお迎えください。(12月30日)
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