八国山緑地わいわいミーティングに参加しました
時折、雨がぱらついた9月27日の午前中、「八国山緑地わいわいミーティング」が開催されました(主催;西武・狭山丘陵パートナーズ)。北川かっぱの会他、地元の環境団体や狭山公園友の会、自治会、東村山市、東大和市、東京都西部公園緑地事務所など、総勢30名弱で、八国山を歩き、意見交換を行いました。北川かっぱの会からは2名が参加しました。
今回のテーマは「生きものにぎわう公園づくり」でした。これは、東京都による「多様な生物が生息する都市公園づくり事業」の検討が八国山ではじまったのを契機に、整備計画策定に向けてのアイデア出しや意見交換を行おうとするものでした。当日、出た主な意見は下記のとおりです。
・二つ池については、トンボ類の産卵のためにも水量をなるべく確保していきたい。池の東側の通路については廃止し、東側の雑木林と自然がつながるようにしてはどうか。池の西側の雑木林の下草刈り等を行ってはどうか(ただし、鳥類等のためにもある程度のやぶは残す)。池周辺の雑木についても適度に伐採し、適度に明るい林にしてはどうか。二つ池の所有者は東村山市、池周りは東京都となっていることから、環境整備のために双方で協議してはどうか。
・ハンノキ周りの湿地については、ハンノキを守り、かつ二つ池よりはうす暗い環境を保っていく方向としてはどうか。アシが生えている湿地については、埋土種子による在来生物の復元が図られてきているが、トウキョウダルマガエル等、北山公園で生息する希少種の危険分散先として考えたらどうか。
・北山公園の北側に位置する西武園線沿いの草地については多数の昆虫が生息することから、明るい草地として残していく。また草地北側の雑木林については、北山公園の借景として極めて重要なことから、下草狩りや常緑樹の伐採を行っていくことを検討してはどうか。
・尾根道沿いに点在するアカマツについて、保全していく方向で考えたい。
・二つ池から尾根道に上がっていく谷戸は外来種が入っていないことから、現状を維持する方向としたい。また、植生について、谷戸ごとに管理していく方向で考えたらどうか。
・Jパワーの送電線下の萌芽更新地では、環境が劇的に変化し、草本、木本とも元々雑木林に生息していた種が戻ってきている。環境学習の場としても活用できるのではないか。また、伐採した樹木は粗朶柵に使うなど域内処理を行っている。今後、他の区域でも域内処理が行えるとよいのではないか。
当日出された意見は、11月に開催予定の「八国山緑地生物多様性保全利用計画策定 第2回検討会」の中でも検討される方向と思われます。(10月8日)
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