東村山市「緑のシンポジウム」に参加しました
2月28日(土)午後、「緑のシンポジウム(主催;東村山市)」に参加しました。「緑のシンポジウム」は市制施行50周年記念市民講座として開講されたもので、約40名の参加者がありました。シンポジウムは2部構成で、第1部では「基調講演「東村山市の緑とその管理」」が、第2部では「パネルディスカッション「東村山市の緑について」と題して6名のパネリストから報告や想いについて発表がありました。なお、北川かっぱの会もパネリストとして参加し、かっぱの会の活動状況の報告や、今後の緑政についての意見などについて発表を行いました。
第1部の基調講演では、東京農工大学名誉教授の福嶋司先生より、東村山市緑化審議会での検討の成果である「公共の緑の植生管理のあり方」についてのお話がありました。内容は雑木林管理の課題と維持管理手法、公園等の緑の管理手法、街路樹の管理、河川沿いや緑道などの緑の管理など、どの内容もとてもわかりやすく、かつ実践につなげていくことのできる指針と思われました。今後は、個々の緑地や公園、街路樹等で、示された指針を基に、現地に合った方策を検討、実施していくことになると思われますが、検討を行っていく上では、どのように現地ごとに(公園や緑地等ごとに)合意を取り付けていくのかが問われることになると思われます。
第2部のパネルディスカッションでは、福嶋先生や渡部市長、狭山公園パークセンターや北川かっぱの会の代表者など6名で、東村山の緑について感じていることやこれからの東村山の緑への想いを中心に意見交換が行われました。意見交換では、生物多様性の視点から八国山や北山公園等の緑を守っていくことが重要であること、緑を守っていくためには雑木林の例のように多大な労力を要すること、市民参加で公園緑地の維持管理を行っていくことを模索していく必要があること、ボランティアに参加しやすい体制づくりを行っていく必要があること、河川の生態系の保全(落差工をなくす等)も重要であること、公共空間だけでなく民有地の緑化も重要であることなどの点について発言がありました。
市主催での緑政関係のシンポジウムは初めてだったということですが、内容はとても充実したもので、今後の行動についての方向性を見出すことの出来た極めて意義深いシンポジウムであったと思われます。(3月4日)
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