ミシシッピアカミミガメの駆除の必要性など
4月末から北山公園「しょうちゃん池」で繁殖するミシシッピアカミミガメの駆除を開始します →スケジュールについては4月14日付けの当ブログ参照
■ミシシッピアカミミガメの特徴や被害
北アメリカや中央アメリカ原産で、河川や湖沼などに生息する。子ガメは「ミドリガメ」と呼ばれて祭の縁日などで売られているが、じきに大きくなり美しい緑色は失せ、4~5年経つと甲長20㎝を超える。飼っている人も名前を知らない場合が多いが、これがミシシッピアカミミガメ(以下、アカミミガメ)で、目の後方に鮮やかな赤色の帯があることが名前の由来になっている。アメリカでは大量に「ミドリガメ」を養殖し、世界各国に輸出している。食性の幅が広く、魚類や両生類、甲殻類、貝類、水生昆虫の他、藻類や水草なども食べることから、在来生物に多大な影響を与えている。日本ではアカミミガメの食害により、佐賀城のお濠のハスやヒシが消失し、徳島のレンコン田では生育不良の被害が発生している。また都市部ではカルガモやカイツブリのヒナが食べられてしまう被害も発生している。アカミミガメは実質的には「特定外来生物」並の影響を生態系に与えているが、仮に特定外来生物に指定された場合に遺棄個体の急増が予想されること、アカミミガメの輸入制限をかけていくことが不当な輸入規制としてWTO(世界貿易機構)に原産国から提訴される可能性があることなどから、特定外来生物への指定に二の足を踏んでいる状況であると思われる。
■北川流域での状況
北川で毎年実施している魚類調査結果では、2005年以降毎年、数は少ないがアカミミガメを確認している。また北山公園「しょうちゃん池」でも2012年よりその繁殖が確認されている。もともと生息していたクサガメにも悪影響を与えていると考えられる。
北川かっぱの会では2013年より、北川流域、特に北山公園「しょうちゃん池」でのアカミミガメ駆除に取り組む。池にカゴアミを仕掛けアカミミガメの駆除を行うとともに、定期的な目視調査、市民向けの啓発活動の強化を行っていく予定である。駆除作業にあたり、一緒に駆除作業を行うボランティアを募集中(全員が駆除初心者です)。見学も大歓迎! →当ブログのコメントに記載していただくか、直接かっぱの会の会員にお知らせください。
(4月18日)
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