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2012年12月

2012年の重大ニュース

  今年も残すところあとわずか。今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。北川かっぱの会にとっても、今年は様々なことがありました。以下、かっぱ通信96号の内容と一部重複していますが、個人的に今年の重大ニュースを振り返ってみました。

 北山公園で大規模な改修工事 →国の緊急雇用対策で大規模な改修工事が実施されました。菖蒲田の園路や水路等の改修も大がかりでしたが、しょうちゃん池奥の改修も大規模でした。しょうちゃん池の護岸の自然護岸化や池奥(東側)の湿地化、池からの流水路へのため池の設置は、北川かっぱの会としても望んでいたところであり、その後の状況について注視しているところです。今後は多くの昆虫類や鳥類などの楽園になっていくことを大いに期待したいと思っています。特に絶滅危惧種の生き延びる場として期待したいと思います。また今後は、定期的な動植物調査を実施していく必要があると強く感じています

 外来生物の駆除対策が一歩前進 →11月に北川のオオフサモの一部を市と協働で駆除することができました。一方、しょうちゃん池などでアカミミガメが繁殖しており、その駆除対策について検討を開始しました。北川では相変わらずオオクチバスが棲息しています。今後も継続的にモニタリングを行い、防除活動を行っていく必要があります。

 損保ジャパン環境財団から助成金交付の決定通知 →北川かっぱの会では、「北川流域の特定外来生物お防除と地域住民への啓発活動」というプロジェクト名で損保ジャパン環境財団へ助成金の申請をしていましたが、年末に助成決定通知がありました。来年度、アカミミガメを中心とした防除活動を強力に推進していくことになりました。

 「八国山・北山公園の生き物観察ガイド」完成! →3月、東京ガス環境おうえん基金の助成金を活用し、八国山たいけんの里自然部会の編集協力で「八国山・北山公園の生き物観察ガイド」を好評の内に発行することができました。環境学習や市民向けのガイドツアーの場で配布し活用しています。なお、本ガイドは6月22日付けの読売新聞多摩版でも紹介されました。

 他団体との連携で市民向けに活動状況をアピール →八国山たいけんの里自然部会の編集協力で「八国山・北山公園の生き物観察ガイド」を好評の内に発行することができ(再掲)、また北山公園内に設置の「水と緑の掲示板」では「北山公園・八国山見どころマップ」を季節ごとに掲示することができました。また、西武・狭山丘陵パートナーズ主催の春のうららかウォーキングで、北山公園や北川の自然ガイドを行い、多くの市民に活動状況等についてアピールすることができました。

 盛況だった北山わんぱく夏まつり →今年も多くの市民や子どもたちが参加し、盛況でした。カヌー遊びや北川ウォーク(魚とり)、八国山虫とりハイク、ザリガニ釣りなどどれも大盛況でした。北川水族館では東京湾から遡上してきたと思われる大きなモクズガニが目をひきました。今年はカヌー遊び開催のために行う川の堰き止め作業、堰の撤去作業を、多くのボランティアの手により実施した点が特筆されます。

 北川クリーンアップの参加者数が増加 →秋の北川クリーンアップでは、上流部での参加者が増え、合計で70名ほどの参加者数となり、参加者の裾野が広がりました。毎月実施している定例川そうじでは、ゴミの量は減少傾向にはなく、また割れたビンなどの危険物も散見される状況です。

 土曜講座で多くの子どもたちの環境学習を支援 →今年も多くの子どもたちの遊び、学習を支援しました。参加する子どもたちの低学年化が進んでいます。

 「北川ルール」の議論を始めました →「北川ルール」の議論を川端会議の場からはじめ、河道内の草刈りや魚道の設置などについて意見交換を行いました。今後も継続的に議論を深め、実施していく努力が必要であると思われます。

今年も多くのボランティアの支援をいただきました →北山わんぱく夏まつりをはじめ、北川クリーンアップ、土曜講座、オオフサモ駆除、……それぞれの活動は今年も多くのボランティアの支えにより、より充実した内容となりました。来年は、さらにボランティアの裾野を広げていくべく計画を立て実践してきたいと思います。

以上、いかがだったでしょうか。

今年1年間のご支援に深く感謝させていただきます。皆さん、どうかよい年をお迎えください。(12月30日)

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北川川そうじレポート(12月)

 北川かっぱの会では、毎月第2土曜日に「定例川そうじ」を行っていますが、その12月分の結果についてレポートします。今年の夏頃を中心に、何者かの仕業により清酒「鬼ごろし」の紙パックが多数捨てられていましたが、「今月は清酒紙パックの「鬼ごろし」はゼロでした。」との結果が届いています。12月までのデータは下記のとおりです(情報提供;松村さん)。

「201212gomibunnseki.xls」をダウンロード

「201212gomisupiryou.xls」をダウンロード

 北川かっぱの会では、来年も「ゴミ0」を目指して活動を継続していきます。一緒に川そうじしていただける方(+川魚と戯れたい方)、お待ちしております。(12月26日)

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黒目川で子どもがクリーンアップ

黒目川で子ども500人のクリーンアップ。北川でも検討の余地があるかもしれません。

http://all62.jp/ecoreport/21/01.html

(12月21日)

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東京ガス環境おうえん基金の完了通知書が届きました

 

  昨日、「東京ガス環境おうえん基金完了報告書」が届きました。北川かっぱの会では、2011年4月~2012年3月までの1年間、東京ガス環境おうえん基金の助成を受け、「八国山と北山公園の生き物観察ガイド」の作成や生物多様性を保持していくための啓蒙活動 などを行ってきました。その助成活動報告書を4月14日に提出していましたが、このほど、その完了が確認されたとの通知があったものです。助成金関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。(12月20日)

 

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「東京都の蝶」の紹介

 かっぱ通信96号の記事でも紹介されていますが、北川かっぱの会の永島さんが編集に協力した本が出版されていますので紹介します。

 「toukyoutonochou.pdf」をダウンロード

「東京都の蝶」には八国山や北山公園、狭山公園界隈で見ることのできる蝶も多数掲載されていますが、近年の雑木林等の環境の変化は蝶の生態にも多大な影響を与えていると思われます。永島さんによると、東村山市では2000年以降の記録を含め、67種が確認されているとのことです。本書を読んで、多摩地域の自然を改めて考えるきっかけとなったような気がします。永島さんが八国山や北山公園、狭山公園界隈で撮影した写真も何点か収録されています(ナガサキアゲハ、オオミドリシジミ、メスグロヒョウモン、ミスジチョウ、…)「東京の蝶」は、けやき出版の発行で1890円(税込み)です。(12月19日)

 

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かっぱ通信96号を発行しました

 12月15日、かっぱ通信96号を発行しました。今回発行のかっぱ通信には、10月~11月に開催の北川クリーンアップやかっぱウォーク、北川のオオフサモ駆除作戦の記事などが掲載されています。ぜひご覧ください

 会員の皆様には、明日以降、順次到着する予定です。ご覧ください。なお、かっぱ通信は東村山市内の公民館と図書館、また「八国山たいけんの里」などにも置いてあります。(12月16日)

PS 12月23日(日)の夕方~は「茫々亭」のクリスマスパーティーも予定されています(茫々亭主催)ので、ぜひお越しください(北川かっぱの会主催のクリスマスパーティーは実施しません)。

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狭山公園わいわいミーティングに参加しました

 12月9日(日)、狭山公園わいわいミーティングに参加しました。今年で4回目となるこのミーティング、今回は「青年の森」の整備の方向性を中心に意見交換を行いました。

 「青年の森」は、少し前まで近くに「青年の家」があったことから、名付けられた名前です。そのネーミングがいいのか悪いのか議論になりましたが、おそらく来年の「狭山公園わいわいミーティング」の主要テーマとなるかもしれません。

 「青年の森」は、これまであまり整備が行われていませんでした。一部で薄暗いところもあり防犯上の問題があること、隣接する野鳥の森のような植栽管理を行うのかどうか、笹狩りをどの程度行っていくのか……等、様々な意見が出ました。

 北川かっぱの会からは、テーマとして青年の森とは外れていますが、たっちゃん池のアカミミガメ対策(何らかの対策が必要→試行錯誤で実施しているとのこと)やコイ対策(井の頭池で考えられているように、コイを認めるエリアと認めないエリアに分けるなど)について意見を出しました。たっちゃん池の問題は、すぐに解決できる問題とは認識していませんが、今後様々な方々との話し合いが必要であると考えます。(12月13日)

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12/15かっぱ通信96号の印刷・発送作業・クリスマスP

 12月15日(土)13:30~15:00頃、廻田公民館で「かっぱ通信96号」の印刷、発送作業を行います。会員の皆様方のサポートをお願いします。少しの時間だけでもお手伝いしていただけると助かります。

(クリスマスパーティー)今年も北川かっぱの会としてのクリスマスパーティーは開催しません。なお、「茫々亭」では、12月23日(日)夕方よりクリスマスパーティーが開催となります。(12月11日)

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アカミミガメ防除最前線

12月8日(土)、「第14回カメ会議(生態工房、日本カメ自然誌研究会、他主催)」に参加してきました。カメ会議は8日~9日に武蔵境駅近くの日本獣医生命科学大学で開催となりましたが、都合により、土曜日の午後のみ参加しました。当日は全国から100名を超える参加者が集まり盛況でした。

 8日は「アカミミガメ防除最前線」というテーマで特別シンポジウムが開催となり、とても興味深く話を聞くことができました。来春以降、北山公園「しょうちゃん池」でのアカミミガメ駆除を実施していく方向ですが、今回参加して感じたことがいくつかあります。

① アカミミガメをなぜ防除していかなくてはならないのか、一般市民への説明の仕方を戦略的に行っていく必要があること(もちろん生物多様性をベースに説明するが、法規制の甘い「要注意外来生物」でも徹底して防除していく必要があることをわかりやすく行うなど)。

② 海外からの輸入をくい止めていくためにも、アカミミガメも特定外来種にしていく必要があることを訴え続けていくこと、防除活動の実績づくりを行っていくことの重要性

③ お祭の後、ミドリカメを放流しないように周知していくことの重要性

④ オオクチバスの駆除と同様に、アカミミカメも定期的な調査(モニタリング)が重要で、数値データとして蓄積していくことが重要であること

⑤ レンコンの食害の報告があったが、ハスの根も食害の危険性が高いこと(北山公園のハス田で繁殖したら……)。

等の点です。

 また、当日は「アカミミガメ防除のすすめ方」と題するガイドも入手することができました。今後は、来春からの本格的な防除活動に向け、具体的な検討をしていきたいと思います。(12月9日)

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損保ジャパン環境財団からの助成決定!

 北川かっぱの会では、北山公園「しょうちゃん池」や北川でミシシッピアカミミガメ等の外来生物が繁殖している状況を鑑み、その防除等を行うため、損保ジャパン環境財団の助成金公募に応募していましたが、このほどその当選(選定)通知がありました。

申請した防除計画の概要 →「kameboujokeikaku2013.doc」をダウンロード

この計画は、来年の5~10月に「しょうちゃん池」にカゴアミをしかけ駆除を試みることが中心で、併せて市民向けの啓発活動を強化しようとするものです。今後、市役所等の関係者との協議を行いながら、ボランティアの募集も行い実施しようと考えています。来年の春にかけて議論を深め、万全の体制で実施に臨みたいと思います。(12月5日)

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多摩湖緑地の意見交換会に参加しました

12月2日(日)、東村山市と東村山の原風景を守る会主催の「せせらぎの郷多摩湖緑地の意見交換会」に参加しました。当日は東村山市や原風景を守る会をはじめ、多摩湖緑地の雑木林の保全に関心のある市民など20名強で意見交換を行いました。北川かっぱの会からは2名が参加しました。

 まず、東大和公園の市民参加や雑木林保全のためのボランティア活動の実態等について、狭山公園パークセンターの矢口さんから説明していただきました。ワークショップを開催して大まかな意見調整を行ったこと、様々な種類のイベントへの呼びかけをきっかけとして参加した人の口コミが活動の輪を広げていったこと、少し軌道に乗ってきたところで徐々に森の手入れなどのボランティア活動を仕掛けていったこと、最初の1年間は集中的に広報や人づての誘いを行ってきたことなど、とても参考になるものでした。一方、参加者の中からは、楽しく活動をやっていくことが自然に仲間の輪が広がっていくことにつながっていくという意見も出ました。

 参加して感じたことが2つあります。1つは、多摩湖緑地の大まかな土地利用計画(明るい雑木林、暗めの雑木林、農地、ため池など)の方向性はほぼ決まっているとしても、敢えて個々の利用方法や素敵だと思えるような場所についてワークショップで話し合っていくべきではないかと思いました。そしてこのワークショップには、できるだけ子どもやその保護者の意見も聞くことができるようにしていくべきではないか、と思いました。

 もう1つは、多摩湖緑地を市や原風景の会だけにおまかせするのではなく、他の市民団体や市民を巻き込んでイベントを開催する、地域への広報活動を行っていくべきではないかと思いました。

 意見交換会は次回、2月16日に開催となります。北川かっぱの会としては、多摩湖緑地の保全について、会としてどのようなことができるのか考え、実践に移していきたいと思います。(12月2日)

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