かいぼりシンポジウムに参加してきました
2月18日(土)「よみがえれ!井の頭池!かいぼりシンポジウム(主催;井の頭恩賜公園100年実行委員会)」に参加してきました。当日は、朝日新聞の記事で紹介されたこともあってか、100人以上の参加者で会場は満員、熱気に包まれていました。
基調講演は「井の頭池の水環境の状況と展望」と題し、明星大学の岩見先生の講演が、その後、皇居外苑壕、千葉県立中央博物館舟田池、埼玉県大宮公園のかいぼりについて紹介がありました。どの講演や報告もとても興味深い内容だったのですが、筆者が特に興味を持ったのは以下の点です。
・池で藻類の繁殖を防いでいくためには窒素分やリン分を減らしていく必要があるが、かいぼりは「池干し」を行うことにより、池底の窒素分を除去するのに有効である一方、リン分には有効ではない。リン分を除去していくためには底泥を除去していく必要がある。
・アメリカザリガニを減らしていくためには、池の水位を下げることにより泥の中からザリガニを這い出させ鳥類に食べさせることが有効である。ただし、底が平な池では困難。
・在来魚が繁殖しやすいようにミジンコがたくさんいる池にするには、沈水植物を植えるのが効果的。
・天日干しを行うことが望ましい。
・かいぼりは、それぞれの池ごとに最適な方法を検討していく必要がある。完全に水の流入を止めることができるかどうか、池底の形状、ヘドロの有無、外来生物の種類などから検討する必要がある。他の池の方法がそのまま有効かどうかは十分に検討していく必要がある。
井の頭池については、近い将来、いよいよ「かいぼり」を実施し、外来生物の駆除や水質の浄化を目指していくことになりそうですが、地元の吉祥寺ライオンズクラブや地元企業がバックアップしている姿が印象的でした(東村山でもこうありたい!)。そして何よりも都西部公園緑地事務所のやる気を感じました。北川かっぱの会としても、今後の成り行きに注目していきたいと思います。(2月19日)
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