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2012年2月

第17回総会を開催しました。

 2月25日(土)、北川かっぱの会の第17回総会を開催しました。2011年度の総括と2012年度の活動方針について、特に議論になった点は以下のとおりです。

・北川流域の生物多様性を保っていくために、北山公園の水辺と草地を守っていくことが重要。現在実施されている公園内の整備工事について、生物に悪影響を与えていないかどうか注視していく必要がある。また、公園内にできるだけ長期間、流水や水の滞留があるような方向での検討を要する。公園内の草刈りについて、その実施時期や実施方法について検討を要する。

・特定外来生物(オオクチバスやウシガエル、オオフサモなど)を駆除していくためにも継続的な調査を実施していく必要がある。投網を打てる人を増やしていく必要がある。また、トウキョウダルマガエルなど希少種の生存状況を把握するための調査を実施していく必要がある。

・北川の環境を守っていくために、「(仮称)北川ルール」の提案を行っていく。「(仮称)北川ルール」には、北川の目指すべき方向や禁止(注意)事項(外来生物、コイ、魚類の採取、エサやり、犬の散歩、川の草刈り、ゴミなど)を掲載し、川端会議で提案していく。

・引き続き、北川に生息する生き物のために、川を蛇行させていくことや落差工の解消を行っていくべき(議案書を修正する)。

・「八国山・北山公園生き物観察ガイド」完成を機に、環境について子どもたちの興味を掘り起こしていくために、土曜講座の講師を受け持つ人たちとの情報交換会を開催する。

・北山公園内の「水と緑の掲示板」についてよりよい掲示を模索していく(八国山・北山公園見どころマップについては「たいけんの里・自然部会」と連携し、掲示を継続していく、流域の環境の問題点の効果的な掲示など)

 2011年度の総括と2012年度の活動方針(一部修正提案を含む)が承認された後、北川かっぱの会の会則の改正(現状の活動内容に合致するよう改正)、2011年度決算、2012年度予算が承認となりました。続いて新役員の選出が行われ、昨年度と同じメンバーが役員を受け持っていくことになりました。

 当日の議案書(2011年度の総括と2012年度の活動方針(一部修正提案を含む))は以下のとおりです。「20120225giannsyo.doc」をダウンロード

なお、会費を払っている会員の皆様方には、4月中旬頃、かっぱ通信93号と「八国山・北山公園生き物観察ガイド(3月24日出版予定)」の送付に併せ、2011年度決算書、2012年度予算書、2012年度役員一覧資料を送付する予定です。(2月26日)

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かいぼりシンポジウムに参加してきました

 2月18日(土)「よみがえれ!井の頭池!かいぼりシンポジウム(主催;井の頭恩賜公園100年実行委員会)」に参加してきました。当日は、朝日新聞の記事で紹介されたこともあってか、100人以上の参加者で会場は満員、熱気に包まれていました。

 基調講演は「井の頭池の水環境の状況と展望」と題し、明星大学の岩見先生の講演が、その後、皇居外苑壕、千葉県立中央博物館舟田池、埼玉県大宮公園のかいぼりについて紹介がありました。どの講演や報告もとても興味深い内容だったのですが、筆者が特に興味を持ったのは以下の点です。

・池で藻類の繁殖を防いでいくためには窒素分やリン分を減らしていく必要があるが、かいぼりは「池干し」を行うことにより、池底の窒素分を除去するのに有効である一方、リン分には有効ではない。リン分を除去していくためには底泥を除去していく必要がある。

・アメリカザリガニを減らしていくためには、池の水位を下げることにより泥の中からザリガニを這い出させ鳥類に食べさせることが有効である。ただし、底が平な池では困難。

・在来魚が繁殖しやすいようにミジンコがたくさんいる池にするには、沈水植物を植えるのが効果的。

・天日干しを行うことが望ましい。

・かいぼりは、それぞれの池ごとに最適な方法を検討していく必要がある。完全に水の流入を止めることができるかどうか、池底の形状、ヘドロの有無、外来生物の種類などから検討する必要がある。他の池の方法がそのまま有効かどうかは十分に検討していく必要がある。

 井の頭池については、近い将来、いよいよ「かいぼり」を実施し、外来生物の駆除や水質の浄化を目指していくことになりそうですが、地元の吉祥寺ライオンズクラブや地元企業がバックアップしている姿が印象的でした(東村山でもこうありたい!)。そして何よりも都西部公園緑地事務所のやる気を感じました。北川かっぱの会としても、今後の成り行きに注目していきたいと思います。(2月19日)

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2月25日(土)に「北川かっぱの会総会」を開催します

 225日(土)15:30~18:00、廻田公民館で総会を開催します。当日は2011年の活動を振り返った上で、2012年の活動方針案や予算案などについて議論を行う予定です。当日は、以下の点を中心に議論を行っていく予定ですので、皆様方の参加をお待ちしております。

①「(仮称)北川ルール」の策定について

北川に放流や投棄される動植物、一向に減らない北川のゴミ。ここ何年か、様々な対応を試みてきましたが、決め手は地域住民の理解と行動であると考えます。在来生物を守り、北川で楽しく遊び、眺めていくためのルールについて検討したいと思います。「(仮称)北川ルール」で北川の川づくりの目指すべき方向や禁止行為について案をつくり、地域の方々と議論をしていくきっかけにしていきたいと思います。

②北川流域の生物多様性を保持していくために

北川流域では、多くの動植物(在来種)が絶滅の危機に瀕しています。北川流域の生物多様性を保持してくために、どのようなことをしなければならないのか議論したいと思います。特に北山公園の整備や、北川のオオクチバスやオオフサモの駆除について、当面の活動の方向性について議論したいと思います。

③活動の支援者の輪を広げていくために

北川流域の環境を守り、環境を復元していくためには、当会の活動の支援者の輪を広げていく必要があります。支援者の輪を広げていくためには、日々の活動の積み重ねが極めて重要であると認識していますが、より強力に輪を広げていくために検討すべき点がないかどうか、主にイベントの企画内容や広報の仕方などの視点から議論したいと思います。

④他団体との連携について

北川流域の環境を守り、環境を復元していくためには、様々な関係団体との連携が欠かせませんが、個々の連携について改善すべき点がないかどうか議論したいと思います。

皆様方の参加をお待ちしております(2月17日)。

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かっぱ通信92号を発行しました

 本日、かっぱ通信92号を発行しました。会員の皆様には、明日以降、順次到着する予定ですので、ご覧ください。本号では、北山公園での大規模な工事の状況や2月25日に開催の北川かっぱの会の総会などについて紹介しています(なお、かっぱ通信は八国山たいけんの里や市内の公民館などでも入手可能です)。(2月12日)

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北山公園で大規模な工事!

 北山公園で現在、大規模な工事が行なわれているのをご存知でしょうか。主な工事は、①菖蒲田の木道改良工事(コンクリートの基礎を設置し、その上に幅広の木道を設置)、②蓮池の土壌改良工事、③しょうちゃん池の奥(東側)の湿地化工事、④ドウダンツツジやロウバイの移植工事、などです(緊急雇用対策の予算を使い、3月末完成予定)。

 24日の川端会議(北山公園整備計画意見交換会)で、市より工事内容について報告があり、その内容について意見交換を行いました。川端会議の参加者の多くが、施工中の工事内容が、これまで議論し合意してきた北山公園のあるべき姿(できるだけ元の自然を生かし、在来生物にやさしい公園としていくことなど)とかけ離れているのではないか、という疑問を持って参加していたため、菖蒲など四季の花を鑑賞するための整備というテーマについて一定に理解を示しつつも、主として北山公園のあるべき姿の視点から意見交換が行われました。以下、主な意見について紹介します。

 公園内の広場(原っぱ)については、意識的に草地を残すこととし、昆虫や鳥が生息しやすい環境づくりをすべきだという意見が多く出されました。また、在来生物を守っていくためには水辺の整備も重要ですが、公園内に1年間にわたり、できるだけ水辺が存在するような環境づくりを目指すべきであるという意見が多く出されました。しょうちゃん池の奥(東側)の湿地化については、池の護岸の自然護岸化と併せ北川かっぱの会としても望んでいたところであり、整備の実際について今後、注視していきたいと思います。

 木道の整備でコンクリート基礎にした点については、木道の耐久性の向上や菖蒲田に水を溜まりやすくするなどの効果があるとのことでした。現在、目だっている基礎のコンクリート表面については、赤土を水で溶いて塗る措置を講ずるとのことでした。

 今回の大規模な工事は、予算や設計が検討中だったとのことで、9月の川端会議開催時点では工事の内容が明らかにされていませんでした。しかし、今回の工事内容が比較的大規模であったこと、これまで議論し合意してきた北山公園のあるべき姿の内容に反する可能性もあったと思われることから、何らかの方法で市民団体等と意見交換を行う必要があったのではないかと考えます。ともあれ、北川かっぱの会としては、市と相談しながら、在来生物にやさしい公園としていくため、最善をつくしたいと思います。(2月6日)

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かっぱ通信92号の印刷・発送作業

 2月12日(日)13:30~15:00頃、廻田公民館で「かっぱ通信92号」の印刷、発送作業を行います。会員の皆様方のサポートをお願いします。少しの時間だけでもお手伝いしていただけるとホント、助かります。(2月9日)

 

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トウキョウダルマガエルが絶滅の危機に

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 環境省「準絶滅危惧」、東京都「絶滅危惧Ⅰ種」のトウキョウダルマガエルが絶滅の危機に瀕しています(写真;永島さん提供)。トウキョウダルマガエルは、春~初夏に水辺で産卵し、一生を水辺で過ごし(ただし冬は泥の中などで冬眠)ますが、八国山緑地を管理する「西武・狭山丘陵パートナーズ」によると、八国山二つ池界隈では、その姿をほとんど見かけなくなってしまうような事態になっているとのことです(2月4日のいわゆる「川端会議」から)。私が子どもの頃には、北山公園界隈で日常的に見ることの出来たカエルですが、その生息環境を何としてでも守っていかなければならないと思います。

 とりあえずは、なんらかの継続的な調査が必要だと思われます。このあたり、2月25日に開催予定のかっぱの会「総会」の場で議論していきたいと考えています。(2月5日)

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定例川そうじレポート

 北川かっぱの会(水辺倶楽部)では、毎月第二土曜日の9時から川そうじを行っています。そして収集したゴミについて記録しています。今月から不定期ですが、収集したゴミの状況を報告します。2月25日(土)のかっぱの会の総会でも北川のゴミや外来生物、あるべき姿などについて「(仮称)北川ルール」を策定していくことについて議論したいと考えていますが、何とかしたい思いでいっぱいです。

1月の状況 →今月も半分に割れたビンが1本ありました。割れた口が鋭く天に向かって水中にありました。上からまともに踏みつけたら、間違いなく大けがをするところでした。 川に入る子供たちの事を考えるとぞっとします。 定番の「鬼ごろし」紙パックも40個ありました。主に数個ずつビニ袋に入っていました(注;「定番」=ここ何回かの川そうじで同様なものを発見している。一体、誰がこんなことをするのか?)。

経年変化、毎月の状況は以下のファイルです。「201101gomibunnseki.xls」をダウンロード 「201101gominoryou.xls」をダウンロード

(2月2日)

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