外来魚情報交換会に参加しました
1月28日~29日に開催された「第7回 外来魚情報交換会(琵琶湖を戻す会主催)」に西武・狭山丘陵パートナーズ(NPO birth)の大畑さんとともに参加しました(北川かっぱの会からは清水が参加)。当日は、日本全国から約100名の人が参加し、オオクチバスをはじめとする外来魚等の防除策などについて、熱心に情報交換を行いました。私は今回が3度目の参加となりましたが、北山公園や狭山公園での「掻い掘り(池干し)」を体験したこともあり、以前と比較し、発表者の話の内容をより深く理解できるようになった気がします。
今回参加して、感じたことがいくつかあります。1つ目は、外来生物の防除をもう少し総合的に進めていく必要があるのではないかと感じたことです。北川流域では、これまで魚類調査を実施しつつ、一昨年、二つの池の掻い掘り(池干し)を実施してきました。狭山公園「たっちゃん池」のオオクチバスについては、狭山公園パークセンターのご協力により池の流出口にトラップを設置し、また滋賀県立琵琶湖博物館の中井さん他のご協力により、吊り下げ式人工産卵床を設置するなどの対応を行ってきました(宅部池(たっちゃん池)の吊り下げ式人工産卵床については、29日の2本の発表の中で触れられていました)。これらの効果により、北川に生息するオオクチバスは減少しています。しかし、他の 外来生物、たとえばミシシッピアカミミガメやウシガエル、アメリカザリガニなどについては正直、手付かずの状況です。情報交換会の生態工房さんの発表の中にもありましたが、張網、カニカゴなどのワナを使った捕獲についてもそろそろ取り組んだ方がいいのではないかと思いました。また、北山公園の環境整備については市役所と連携しながら取り組んできているところですが、昆虫類などの希少種の生息環境(水辺、流れなど)として、どのようにすればベターなのか、再度考えてみたいと思いました。
二つ目は、前回参加した時にも感じましたが、継続的な魚類等調査(モニタリング)を行っていくことの重要性です。データを経年的にとり、それを評価しながら具体的な対応策を考えていくことがとても重要であると再認識しました。近い将来、2つの池(北山公園しょうちゃん池、狭山公園たっちゃん池)の掻い掘りを実施していく可能性が高いと感じていますが、適切な対策と効果を検証していく上でも魚類等調査を怠りなく行っていく必要がありそうです。
三つ目は、全国で外来生物に悩まされている仲間が挫折せずに、それぞれの団体の本来の活動を心おきなくできるようになることを夢見つつ、外来生物の防除活動に取り組んでいる姿に、ある種の感動を覚え、とても元気づけられたことです。
今後も、北川流域の外来生物の防除に向け、皆様方のご理解とご支援をお願いいたします。(1月30日)
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