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2012年1月

外来魚情報交換会に参加しました

Dscf0637  1月28日~29日に開催された「第7回 外来魚情報交換会(琵琶湖を戻す会主催)」に西武・狭山丘陵パートナーズ(NPO birth)の大畑さんとともに参加しました(北川かっぱの会からは清水が参加)。当日は、日本全国から約100名の人が参加し、オオクチバスをはじめとする外来魚等の防除策などについて、熱心に情報交換を行いました。私は今回が3度目の参加となりましたが、北山公園や狭山公園での「掻い掘り(池干し)」を体験したこともあり、以前と比較し、発表者の話の内容をより深く理解できるようになった気がします。

 今回参加して、感じたことがいくつかあります。1つ目は、外来生物の防除をもう少し総合的に進めていく必要があるのではないかと感じたことです。北川流域では、これまで魚類調査を実施しつつ、一昨年、二つの池の掻い掘り(池干し)を実施してきました。狭山公園「たっちゃん池」のオオクチバスについては、狭山公園パークセンターのご協力により池の流出口にトラップを設置し、また滋賀県立琵琶湖博物館の中井さん他のご協力により、吊り下げ式人工産卵床を設置するなどの対応を行ってきました(宅部池(たっちゃん池)の吊り下げ式人工産卵床については、29日の2本の発表の中で触れられていました)。これらの効果により、北川に生息するオオクチバスは減少しています。しかし、他のDscf0638 外来生物、たとえばミシシッピアカミミガメやウシガエル、アメリカザリガニなどについては正直、手付かずの状況です。情報交換会の生態工房さんの発表の中にもありましたが、張網、カニカゴなどのワナを使った捕獲についてもそろそろ取り組んだ方がいいのではないかと思いました。また、北山公園の環境整備については市役所と連携しながら取り組んできているところですが、昆虫類などの希少種の生息環境(水辺、流れなど)として、どのようにすればベターなのか、再度考えてみたいと思いました。

 二つ目は、前回参加した時にも感じましたが、継続的な魚類等調査(モニタリング)を行っていくことの重要性です。データを経年的にとり、それを評価しながら具体的な対応策を考えていくことがとても重要であると再認識しました。近い将来、2つの池(北山公園しょうちゃん池、狭山公園たっちゃん池)の掻い掘りを実施していく可能性が高いと感じていますが、適切な対策と効果を検証していく上でも魚類等調査を怠りなく行っていく必要がありそうです。

 三つ目は、全国で外来生物に悩まされている仲間が挫折せずに、それぞれの団体の本来の活動を心おきなくできるようになることを夢見つつ、外来生物の防除活動に取り組んでいる姿に、ある種の感動を覚え、とても元気づけられたことです。

 今後も、北川流域の外来生物の防除に向け、皆様方のご理解とご支援をお願いいたします。(1月30日)

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4月上旬までの活動予定

1月21日(土)の定例会で、4月上旬までの活動予定を決定しましたのでお知らせします。なお、下記以外のイベントも開催されることもありますので、ご承知ください。

1月28日(土)~29日(日) 外来魚情報交換会(琵琶湖を戻す会主催・滋賀県草津市) →オオクチバス対策のために西武・狭山丘陵パートナーズの方とともに参加する予定です。

2月 4日(土)10:00~12:00 北山公園整備計画意見交換会(通称「川端会議」) 場所は「ふるさと歴史舘」;北山公園や北川流域のみどりや水辺について、市、市民団体、市民の意見交換会。誰でも参加することが可能です。当日は直接、会場へ。

2月11日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

2月12日(日) 9:00~昼頃 東村山市みどりの楽校「野鳥観察会」 →申込が必要です。東村山市報1/15号をご覧ください。

2月12日(日)13:30~15:00頃 かっぱ通信92号の印刷・発送作業(廻田公民館) →サポーター募集。少しの時間帯だけでも手伝っていただけると助かります。当日、直接、廻田公民館に起こしいいです。

2月25日(土)午後15時~ 北川かっぱの会・第17回総会を予定しています(廻田公民館を予定)。皆様方の参加をお待ちしております。

3月10日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

3月24日(土)15:30~17:00頃 定例会(茫々亭 →廻田公民館);6月頃までの活動計画について、話しあいます。どなたでも参加することができます。

3月25日(日)9:20~10:30頃 狭山三公園ウォーキング →北川かっぱの会で北山公園と北川の案内を行う予定です。

3月25日(日)10:30~11:30 北川のオオフサモ実態調査(北山公園あずまや集合)

4月14日(土)9:00~11:00 定例川そうじ(北山小正門前集合)

(1月23日)

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本日のオオフサモ調査は中止します

本日、1月21日(土)14時~実施を予定していました「北川のオオフサモ調査」ですが、天候が悪いため、中止します。

なお、15時~の定例会、17:30頃~の新年会は予定どおり茫々亭で開催します(1月21日)。

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21日(土)は「オオフサモ調査」+「新年会」です

1月21日(土)は(どの部も誰でも参加OK)

第1部 14:00~15:00頃 北川のオオフサモの繁殖状況調査(縄文宅部橋集合) →10月に駆除や草刈りした後の状況を調査し、今後の駆除活動の方向性について検討します。

第2部 15:00~17:30頃 定例会(茫々亭) →2012年の活動方針、また4月頃までの活動について検討します。

第3部 17:30~21:00頃 新年会茫々亭) →新年会のみの参加、大歓迎です。

以上、よろしくお願いいたします。(1月16日)

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続・被災地を救おう!

 昨年6月、当ブログで、「東日本大震災で壊滅的な被害を受けた大槌町の漁港を「南部鼻曲がりの鮭」を購入予約することにより、救おう」という記事を掲載したところ、たくさんの方々からアクセスしていただきました。関心の高さをうかがい知ることとなりました。

 先日、かっぱの会の岡田さんより、「Its Not Just Mud (イッツ ノット ジャスト マド)」という団体について紹介してほしいという依頼を受けました。この団体は石巻市を中心に被災した地域住民と個人事業者に対し支援活動を行っている非営利のボランティア団体です。→ホームページhttp://itsnotjustmud.com/?lang=ja

ボランティアで支援するというのもありますが、我々のように遠方の人には募金という方法もありますので、ご検討いただけますと幸いです。 →募金http://itsnotjustmud.com/cant-volunteer-donate/

(1月9日)

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2012年の重点課題

あけましておめでとうございます。今年が皆様や北川流域にとってよい年になることを祈念したいと思います。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 さて、新しい年(年度)のスタートにあたり、2012年(年度)の重点課題(あくまで、筆者個人としての見解)を掲載します。今後、定例会や総会の場で議論し決定していくこととしますが、皆様からのご意見、ご提案を歓迎します。

 北川で爆発的に増えている「オオフサモ(特定外来種)」の駆除活動に継続的に取り組みたいと思います。昨年、5月と10月に駆除活動、そして月1回程度、繁殖状況について観察を行ってきました。市役所とも連携を取りながら、重曹の撒布や地表部の刈り取り、刈り取ったオオフサモの処理などの支援を受けることができました。しかし、オオフサモを駆除した場所で、再度、オオフサモが繁殖し始めている状況にあり、駆除活動は長期戦になることが予想されます。このままでは、北川が清流とはほど遠いオオフサモだらけの川になってしまう可能性があります。そうならないように、今後も効果的な駆除活動について検討し、実践していきたいと思います。

 北川や北山公園、狭山公園など流域のブラックバスやミシシッピアカミミカメなど特定外来種の防除(駆除+移入の抑制)に引き続き取り組んでいきたいと思います。一昨年、北山公園内「しょうちゃん池」や狭山公園内「たっちゃん池」の掻い掘り等を実施しましたが、外来魚等を完全に駆除しきれなかったり、外来魚等が再度流入したりしていることから、引き続き、何らかの対策を行っていく必要があると考えます。また、2つの池や北川に生息するコイについても将来どうすべきなのか、議論することができればと考えています。今年も行政や関係団体との連携しながら、掻い掘りも視野に入れながら、魚類等調査や移入の抑制策を実践していく必要があると思われます。

 北川は上記に記したオオフサモやブラックバス、ミシシッピアカミミカメ、コイなどの問題に加え、ゴミ投棄の問題や「釣り禁止」看板問題、処理されていない下水の流入問題など様々な問題を抱えています。これらの問題を解決していくため、「北川ルール」の策定を行い、提案していきたいと思います。「北川ルール」には、北川の目指す方向性や北川での禁止行為(特定外来生物の放流や投棄の禁止、ゴミの投棄禁止、……」などについて策定と提案を行っていきたいと思います。

 東京ガス「環境おうえん基金」の助成金を活用して、「(仮称)八国山・北山公園観察ガイド」を発行します。八国山や北山公園で見ることができる動植物の写真を中心に構成し、、主として小学校の環境学習や市民向けのウォークなどで使用していくことを想定しています。3月の完成をめざし、現在、編集作業を進めています。

 昨年、北山公園内に設置した「水と緑の掲示板」について、引き続き有益な内容の情報発信を行っていきたいと思います。昨年の2月から掲示している「北山公園+八国山見どころマップ」について、1年間の掲示内容を再検討し、内容をリニューアルして掲示していきたいと思います。

 環境学習の支援では、3月に完成する「(仮称)八国山・北山公園観察ガイド」を活用していくとともに、オオクチバスやミシシッピアカミミガメ、オオフサモなど特定外来種に関係する学習プログラムを継続して実践していくことができればと思います。

 多摩湖緑地については、昨年、都市計画緑地に指定されました。多摩湖緑地の雑木林の維持管理については、これまで東村山の原風景を守る会が中心となり、検討と実践を行ってきましたが、北川かっぱの会としても、会としてできることは支援していきたいと思います。雑木林の学習プログラムや市民向け講座の実践などで連携していくことができればと思います。

 上記の課題等を解決していくために、引き続き、川端会議(東村山市主催)、狭山公園懇談会と八国山緑地懇談会(西武・狭山丘陵パートナーズ主催)に積極的に参加し、提案や意見交換を行っていきたいと思います。また、八国山たいけんの里自然部会や東村山の原風景を守る会等との連携を継続していきたいと思います

 活動資金の確保 →引き続き、かっぱ通信の印刷、発送費用等の削減を追求するとともに、新たな備品の購入や講師謝金などについてはできるだけ助成金を活用する方向とします。

 夏まつり、北川クリーンアップ、定例川そうじ、環境調査、かっぱ通信の発行、ホームページやかっぱブログでの情報発信は、これまでと同様、継続して実施していきます

(1月2日) 

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