5/28北山小プールのヤゴ救出、無事終了
本日、5/28北山小のヤゴ救出作戦は、雨天のため本来の講座は中止としましたが、大人(保護者(同伴児童含む)、かっぱ会員、教員)によるヤゴ 救出作戦は実施しました(岡田記)。
*概要*
大人中心のヤゴ取りということで、当初のプログラムは相当割愛し、ヤゴ取りに専念するかたちで進めました。結果は、事前調査では生息数かなり少ないのではと心配しましたが、相当数のヤゴを救出することができました。同伴児童のみの参加でしたが、子ども達の楽しい歓声が響きました。
また、この採取で、小3児童全員が教室で行うヤゴの羽化までの観察も支障なく行われる見込みです。
*結果*
●参加者:保護者6名、子ども:8名、かっぱ会員:7名、教員:2名
●日時:5/28(土曜日) 9:30~11:00
●天候:曇り時々小雨
●採取結果:ギンヤンマ:236頭(体長25~40mm) アカトンボ類:234頭(体長6~12mm) トンボ類合計:470頭(前年 比:38%)
その他:ウシガエル:3、ムカデ死がい:1、ゲンゴロウの仲間:1、アメンボ:約
100、ミズムシ:多数、アカムシ(ユスリカ科):多数、サカマ キガイ、タニシ
(3~8mm):約50~100
今回はヤゴが昨年の約38%とすくなかったものの、今までトレンドを見ると数の変化はあるのかな、という感じです。変化として、今年はカゲロウ類がほとんど見られなかったこと、タニシが多数見られたことが特徴です。タニシは主に稲ワラに付着していましたが、タニシが何故いるのか、これは大変不思議です。
ヤゴイカダを2009年から設置し、イカダの上に昨年、今年と稲刈り後のワラをのせています。そのワラに付着したタニシが育ったものと思われます が、そのワラは設置時に刈ったものではなく、設置前年、あるいは前々年に刈ったものなのです。1年以上乾燥したワラにタニシのタマゴ?が付着し、 それが孵化したものなのでしょうか。生き物の不思議を覚えます。
参加のみなさま、小雨のなかお疲れ様でした。
*その他*
*放射能問題*
今年のヤゴ救出作戦について、福島原子力発電所事故の影響で、プール内の水が止水のため放射能濃度が高くなっており危険との風評が聞かれました が、簡易放射能検出器の測定結果からは、そのような有意な差は検出されることはありませんでした。
[測定結果]
プール周辺大気:0.1~0.3マイクロシーベルト/時(γ線測定モード)、プールの水面に向けて:0.1~0.3マイクロシーベルト/時(同上)
対象による差がはっきり読み取れることはありませんでした。どちらも同じような値で刻々と変化した(ばらつく)。
[考察]
・値が0.1~0.3程度で変化する原因は、放射線量そのものが変化するものであるのか、あるいは測定値自身の性能限界で、小さな値であることか ら外乱ノイズの影響を受けていることが考えられます。
・取り扱い代理店のQ&Aを見ると、「在庫品どれを使用しても測定値が0.2前後で表示されます」とありました。
・なお、本測定器の24時間平均値(5/28)は、0.12マイクロシーベルト/hで、この値は日野市のアマチュア観測家の測定値とほぼ同等であ りました。(参考:http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html)
・測定器を室内(木造2階)、地表などに置き測定しても、前記同様に0.1~0.3程度で刻々と変化する現象は変わらず、場所による差を見いだす ことは、本測定器、測定方法では困難でした。
・長時間の測定で、統計学の手法で有意差検定すれば差が見いだせるのかもしれません。
[結論]
・プールの水に放射性物質が溜まって顕著に高い値になるという現象は観測されなかった。
・仮に差を見いだせるとしても、測定値の絶対値自身は相当小さい。
[測定方法]
測定器:ケニスNO.121-415簡易放射能検知器ガンマ・スカウト GAMMA SCOUT社 (独)
測定器性能 測定範囲:0.01~999μSv/h(α線4MeV以上 β線0.2MeV以上 γ線0.02MeV以上)
(5月29日)
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