東村山市みどりの基本計画2011
市報ひがしむらやま5/15号にも掲載されていましたが、市のホームページに「東村山市みどりの基本計画・改定版(2011)」が掲載されています。
http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisei/keikaku/bunya/kankyo/keikaku.html
北川かっぱの会から5人が参加し、とりまとめを行いました。とりまとめの経緯はかっぱ通信88号(4/24発行)に和田安希代さんに書いていただいた記事を以下に掲載します。(5月25日)
>ほんと大変だったけど、
「東村山市みどりの基本計画・改訂版」まとまる!
緑の基本計画を実現する市民会議メンバー 和田安希代
平成11年、10年間の市の計画として「東村山市緑の基本計画」が策定されました。当時、関わった市民がその計画を行政とともに進めるために「緑の基本計画を実現する市民会議」(以後・市民会議)を設置し、参画するという画期的な歩みが今日に続いています。
市民会議では2009年度にはこの計画の総括議論と共に野火止用水現地視察、緑の祭典での市民アンケート実施、市内湧水の2回の見学など、計画の進捗状況を点検してきました。2010年度は緑の基本計画がいったいどこまで進められてきたのかという総括をもとに、どこまで現状の緑を保全できるのか?新たなみどりの創出はどうやったら本当にできるのか?今後の新たな10年で何に絞って活動をおこなうのか、そんな議論が行ったり来たりで・・どこに着地できるのか見えない時もありました。 しかしこの出口の見えない議論の中で発見したことは、最初の計画策定時に話し合われたこと=「市民レベルでの関心を広げる必要性」「人と自然との共生」「みどりの重要性」「都市化の中でのみどりの在り方」「価値の見つめ直し」「水とみどりの空間を蘇生する」という・・まさに私たちがおこなっている議論と同じ内容であったということでした。
10年という人の歴史のスパンと自然のサイクルの中の時間の流れとは何とスケールの違うことか?緑被率は10年で2.9%減の31.8%に落ち込みました。中でも農地、雑木林の消失は顕著です。東村山はみどり豊かな地域だといつまで言っていられるのか。私たちの議論は多くを新たな計画の具体的実行をどうやったらできるのか?という内容に費やしました。
この新たな計画のキーワードは、◆東村山の原風景を残す◆水・みどり・土を守る◆みどりを生かしたまちづくり◆人々が参加協力してつくる東村山の環境の4つです。
特にみどりをまちづくりに位置づけたことと、人々の参加がみどりの保全に欠かせないことが今後の大切なポイントとなります!
第6章では市が市民と共に優先的にすすめる13の重点施策を具体化しました。また第7章では計画の実現に向けては市民との協働の中で、市民会議の位置づけと役割を明確にしています。
私自身は市民会議に途中から応募して参加し、この2年以上に渡る議論の中で、10年前に作られた「東村山市緑の基本計画」が、いかにその当時の人々が思いを込めて作られたのかを改めて知る機会になりました。北川かっぱの会、空堀川に清流をとり戻す会、原風景を守る会、東村山野鳥観察会など現場で活動されている専門家市民が加わる市民会議は貴重な勉強の場でもあります。
今年3月の東北関東大震災では多くの方々が亡くなられ、被災されたことに対しご冥福とお見舞いを心より申し上げます。自然の力の大きさを見せ付けられた思いです。しかしそれにも増して今も、いつ終息できるのかわからない状況で人々が避難を強いられている東京電力の福島原発事故に関して、自然の循環に治まらない原発の問題が露呈し怒りを覚えます。循環型エネルギーではない原発は今すぐ止めなければならないと強く思います。人々の緑の保全への参画、行動が広がることが原発をストップする力になることは間違いありません。
自然の循環の中にしか生きられない人間だからこそ、みどりの保全やみどりの創出で大気や水、土を守り、安心できる環境を作り続けることを一歩づつすすめていきたいと思います。
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