東村山市みどりの基本計画改定版が完成
「東村山市緑の基本計画を実現する市民会議」という会議があります。
市に「緑の基本計画(一言で言うと、みどりをどう守り、どう創出していくのかという計画)」という計画があり、この計画を実現、推進していくために、市民と行政が意見を出し合いながら、協働して実践していこうとするための会議です。
当初の「緑の基本計画」は、平成11年3月に策定されました。当時、自然保護関係の民間団体、東京都みどりの推進委員、一般公募による市民と事務局で11回の会議を重ね、計画は作られました。その後、計画の作成に関わった市民が、その計画を実践していくために「緑の基本計画を実現する市民会議」を立ち上げ、計画の実践に向けて参画していくという歩みが今日まで続いています。当初の「緑の基本計画」は計画の終期が平成22年度でした。そんな中、平成23年度から向こう10年間の「みどりの基本計画」について、緑の基本計画を実現する市民会議の中で議論を行ってきましたが、このほどその内容を固めることができました。正式には、今後、市の緑化審議会より東村山市に答申し、内容が決定されることとなるようです。緑の基本計画を実現する市民会議には、北川かっぱの会より、5名が参加し、活発な議論を行ってきました。
今回まとまった「みどりの基本計画改定版」では、多角的な視点から市内の緑(農地や水辺も含む)の現状や課題を分析し、今後の計画の基本方針や施策展開を定めています。詳細については、近く出来上がる冊子(おそらく市のホームページでも公開か)に譲るとして、北川かっぱの会の活動拠点である北川流域に関係する重点施策としては、以下のものがあがっています。
1 多摩湖緑地の公有地化 →市の里山の拠点として整備を行い、みどりのネットワークの「みどりの拠点」として位置づけ、「都市計画緑地」の指定を進め、公有地化を図っていく
2 北山公園用地の公有地化 →公園全体の公有地化を推進し、北山公園全体の原風景である「里山」としての継承を図っていく
3 ボランティア活動の推進(市民協働) →市民、事業者、行政がそれぞれの立場から「みどりのまちづくり」に取り組むことができるよう、ボランティア活動を支援していくような「仕組みづくり」を創設していく
4 みどりを育む人づくり・組織づくり →「みどり」に関する専門的な知識、技術を有する人材の協力、指導を得ながら、「みどり」に関心のある人たちに伝えるワークショップ等を開催していく
5 八国山たいけんの里の活用 →「八国山たいけんの里」を環境学習の場の中核と位置づけ、 エコツーリズムや体験学習等に活用していく
6 水と緑のネットワーク計画の策定 →市内の公共緑地(公園、緑地、水辺、緑道等)の拠点を緑で結びつけていく
この会議は、歴史的に、市民と行政のパートナーシップを実践していくために設置されたと聞いています。「緑の基本計画」を真に実践いていくためには、市民と行政とのパートナーシップを基本とした上で双方の役割分担をしっかりとしていく必要があると思われます。そのような意味では、今後、市民の側、行政の側とも、双方で責任を持って実施していくことが重要と思われます。市民の側の我々北川かっぱの会としても「緑の基本計画」の実現に向けて労力を惜しむつもりはありませんが、行政の側にも我々の声をしっかりと受け止めてもらい真摯に対応してもらうことを期待したいと思います。
(3月26日)
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