狭山公園懇談会に参加しました
9月20日(祝)、狭山公園懇談会(主催;西武・狭山丘陵パートナーズ)が開催され、北川かっぱの会からはSiが参加しました。狭山公園懇談会は、狭山公園の管理・運営のあり方について意見交換を行い、実際の管理・運営に反映させていく等のために開催されているもので、今回で2回目となります。当日の懇談会には、東京都西部公園緑地事務所から、ご担当のナガヌマさん、エノキドさん、マツモトさん、モリヤさんの4名、東村山市役所からは小田課長、伊原係長、市民団体からは狭山公園友の会、八国山愛鳥会、ガールスカウト東京都第68団、赤い三輪車(保育所)、その他一般市民の方、そして北川かっぱの会、主催者側の合計約30名で意見交換等を行いました。
午前の部では、狭山公園の公園整備の現状を見て回りました。新たに設置された制札板、案内板、洋式トイレ、指導標、駐車場、自販機について見て回るとともに、バリアフリー園路や駐輪場、パークセンターデッキ拡張等の整備計画のお話をお聞きしました。また、たっちゃん池西側の湧水地でのビオトープ(化)プロジェクト、たっちゃん池の生態系を取り戻すプロジェクト(宅部池プロジェクト)については、これまで手がけてきたこと、これからの予定などについて説明を受ける(する)とともに、若干の意見交換も行いました。また、北川源流部の親水化やネットフェンスの撤去の意義等について、北川かっぱの会から改めて提案を行いました。さらに、狭山公園南部にある野鳥の森周辺については、ササ類が繁殖し、また樹木も手入れをしていない状況にあるため、何らかの対策が必要であるとの話もお聞きしました。約2時間半の見学でしたが、狭山公園の現状と問題点を把握する上で、とても有意義な時間だったと思います
。
午後の部は会場を「多摩湖ふれあいセンター」に移し、意見交換会が開催されました。北川かっぱの会として特に興味を持って意見交換会に臨んだのが、宅部池の再生、ビオトープ、野鳥の森の問題です。
宅部池の再生(=ブラックバス等の特定外来種を駆除し、在来の生態系を取り戻す)については、西部・狭山丘陵パートナーズの中川さんより、宅部池の再生に至った経緯(特に北川かっぱの会との協働)、現在取り組んでいる駆除策(浮体トラップ、流出防止ネットの設置など)、今後の防除策(11月上旬に「掻い掘り」を実施、その後も定期的な調査を実施するなど)についてわかりやすく説明していただきました。中川さんからの提案については、懇談会として基本的に支持していくという状況でした。
ビオトープ(たっちゃん池西側の湧水地でのビオトープ化)の問題についても中川さんより、ビオトープをつくるまでの経緯や今後の展望等について、わかりやすく説明していただきました。トウキョウサンショウウオやアカガエル、ヤブヤンマの棲息地として復元していくために、ボランティア(狭山公園友の会など)の力も借りながら工事を行なってきたこと、ビオトープの生態系を守っていく(復元していく)ためには、周辺の雑木林も含めて保全していく必要があること、トウキョウサンショウウオに戻ってきてもらうためには当分の間、観察を続けていく必要のあることなどの話がありました。中川さんからの提案については、懇談会として基本的に支持していくという状況でした。
野鳥の森の現状と問題点については、西部・狭山丘陵パートナーズの宮地さんより、わかりやすく説明していただきました。下草(ササ類)や高木類が手入れしていないままに放置されていることから、「暗い森」となっており、観察される鳥類の種類も思いの他、限られたものとなっていること、この状態を改善していくためには下草刈りや樹木の剪定、更新等を行なっていくべきではないか等の提案がありました。これに対して、懇談会としては基本的に提案を支持していく方向であるものの、性急な効果を期待してはいけないこと、効果の検証を行いながら徐々にエリアを広げていくことなどの意見がありました。
上記以外にも論点は多々ありましたが、全体的には極めて有意義な懇談会であったと感じております。北川かっぱの会では11月に予定されている「八国山緑地懇談会」にも積極的に参加していく予定です。(9月23日)
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